アフリカでサファリをするにあたって、野生動物の撮影を本格的に挑戦したい方にどこがおすすめと聞かれることがあります。 今回は、中でも是非おすすめしたい野生動物保護区を2つ取り上げてみました。 ボツワナのマシャトゥ野生動物保護区、そしてもう一つは南アフリカのマラマラ野生動物保護区。どちらの保護区も、動物に大胆に近づける、かつ、混み合うことが少ないというのがポイントです!

おすすめ① マシャトゥ野生動物保護区

アフリカ南部諸国で最大の民間保護区

3カ国の国境に立地
マシャトゥ野生動物保護区は、 ボツワナ、南アフリカ、ジンバブエ 、3カ国の国境に面している北部トゥリ・ブロック内にあり、 アフリカ南部諸国の民間保護区としては最大面積を誇ります。
リンポポ川、果てしなく続くアフリカの空。壮大な大地の中には、アフリカゾウの群れ、存在感あるバオバブの木を背景にエランドが飛び跳ね、ダチョウが駆け抜けていきます…。

風景

美しい起伏に飛んだ地形がフォトジェニック
マシャトゥ は、 野生動物を撮影する場として非常にフォトジェニックだという声も聞かれます。それは、 平らなサバンナだけでなく、水辺、森林、湿地帯、岩場や丘など、多彩で起伏に富んだ地形で構成されているから。真っ平らで平坦なサバンナとは一味違った変化に富む絵を楽しむことができる魅力があります。そして、マシャトゥは広大な私営動物保護区で比較的訪れる人も車も少ないため、道を外れて動物に近付くことができるという、とりわけ本格撮影をしたい人には嬉しい点も。

ワイルドライフ

気になる動物たち、何が見れる?
大型動物から小動物まで、多種多様な野生動物の観察をすることができます。なかでも、 ゾウの生息数は約900頭と私有保護区としては世界最大級。沢山のゾウの群れを目撃することができるでしょう。 その他、キリン、エランド、ダチョウ、 コリバスタード(世界で最も重い飛べる鳥)などを数多く見ることができることから、世界最大の陸上哺乳類動物の楽園ともしばしば呼ばれます。
サファリで見たいビッグファイブのヒョウ、ライオン、ゾウといった大御所動物に加えて 、オオカミ、キツネコウモリ、アフリカワイルドキャット、ハニーアナグマ、ジャッカルなど、なかなか個性的な、普段のサファリではお目にかかりにくい動物達に遭遇できる点も魅力です。野鳥は 350種以上が確認されています。

撮影を楽しむ

オフロードや隠れ家で動物に大接近!
マシャトゥでのサファリドライブの特徴は、屋根のない四輪駆動。これは本格撮影をしたい人たちにとってかなり高ポイント。邪魔になるものが取っ払われた開放感あるドライブで、ランドクルーザーを自在に操るレンジャーたちが、蜜に無線で連絡を取り合いながら、動物たちを探し求めていきます。または、人間が隠れて近距離で動物たちを観察することも。大迫力のアングルで撮影も可能です。

歴史

考古学的にも面白い場所
この地域は、およそ1億年前に起きた火山噴火により大量の溶岩が噴出されました。その痕跡は、リンポポ川沿いの火山岩にはっきり見て取ることができます。また、一帯では、5000〜1億年前と推定される恐竜の足跡が見られたり、約10万年から20万年前の中石器時代にさかのぼる石器が数多く発掘されています。考古学的にもアフリカ大陸で重要な遺跡の一つにあたるのです。伝説のマプングブウェ王朝もこの周辺で生まれました。歴史的観点からみても興味深いですね。

ラグジュアリーロッジを楽しむ

 アクティビティも多種多様!
マシャトゥ保護区内には豪華なロッジやテントキャンプが整備されていて、贅沢なサファリ体験とアフリカのブッシュ体験の両方を同時に楽しめるように設計されています。ボツワナではオカバンゴやカサネに続く、ラグジュアリーロッジが充実したエリアだと言われています。各ロッジではプライベートのゲームサファリを運営しています。各ロッジでは乗馬サファリ、サイクリングサファリ、ワイルドウォーキングサファリなど、典型的なゲームドライブを超えたアドベンチャーツアーへ申し込むことができます。

マシャトゥに滞在するならココ!

Mashatu Lodge マシャトゥ・ロッジ

Mashatu Tent Camp マシャトゥ・テント・キャンプ

〜アクセス方法〜

(2019年8月時点 *フライトなどは変更される可能性もあるので随時確認をおすすめします)

空路

✈ ヨハネスブルグからポロクワネ へ (毎日就航)。

✈ ヨハネスブルグからマシャトゥ のリンポポ渓谷まで 直行便あり。(毎週木曜、日曜)

陸路

🚗ポロクワネから、南アフリカとボツワナの国境ポント・ドリフトへ(2時間)

🚗ヨハネスブルグ から南アフリカとボツワナの国境ポント・ドリフトへ(6時間)

🚗ボツワナのガボロンよりドライブ(7時間)

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おすすめ② マラマラ野生動物保護区

南アフリカ国内最大の民間保護区

ビッグファイブに出会える可能性が高い
マラマラ野生動物保護区は、 南アフリカ内で最大規模の民間保護区です。33 000エーカーという広大な敷地で、ビッグファイブが見られるゲームリザーブとしても知られます。クルーガー国立公園とサビ保護区の間に挟まれた場所にあります。クルーガー国立公園との間には、柵のない境界があり、20kmほど共有されています。 人間のためのインフラは最小限に留められ 、サンド川や多様で豊かな地形で構成されていることから、ほかの保護区よりもビッグファイブに出会える可能性が高いと言われています。

風景

垣根のないクルーガー国立公園と行き来するビッグファイブたち
大規模な河川、茂みや森林で構成されたサバンナが広がります。茂みが多いので乾季になると動物観察がしやすくなります。クルーガー国立公園と柵のない境界があることで、ライオンなどビッグファイブと言われる大型動物たちも行き来します。北から南へマラマラ川が流れ、保護区の生命線になっています。

ワイルドライフ

気になる動物たち、何が見れる?
ビッグファイブ(ゾウ、サイ、バッファロー、ライオン、ヒョウ)、チーター、キリン、カバ、シマウマ、ヌー、ワイルドビースト、シロサイ、クロサイ、ハイエナ、ワイルドドッグ、アンテロープ。 ほぼすべての動物に遭遇できると言われています。特に乾燥した冬期になると、野生動物がクルーガー国立公園からマラマラ川に戻ってきます。豊富な草木は草食動物を引き付け、そしてそこに捕食動物がやってくるのです。

撮影を楽しむ

エキサイティングなオフロードで動物に大接近!
動物の多さもさることながら、敷地内で所有する以外の乗り物の走行はすべて禁止されていることから、周りを車に遮られることも少なく、ゆったりとサファリを楽しむことができます。そして、ほかの保護区では難しい、道を外れて車でブッシュに分け入ることが許されているので、エキサイティングなオフロードドライブで、ビッグファイブやチーターを間近で観察するサファリ体験が可能。 また昼夜を問わずゲームドライブを楽しむことができるもの魅力。自由の効くポジションで写真撮影がしやすいことから、本格撮影ファンから自然愛好家にとどまらず、その魅力に見せられ毎年訪れるリピーターが多いのもマラマラの特徴の一つです。屋根なし四輪駆動も嬉しい!

ラグジュアリーロッジを楽しむ

高級ゲームロッジの代名詞「マラマラ」
「マラマラ」は高級ゲームロッジのちょっとした代名詞にもなっていて、行き届いた上質なサービス、洗練された施設を提供するハイエンドな高級サファリロッジが存在していることで有名です。アクティビティーもしかり。ビッグ5が見れるゲームドライブから、ネイチャーウォーク、バードウォッチング、ブッシュダイニングのほか、スパも充実。大自然と贅沢を兼ね備えたマラマラの魅力にはまったリピーターが多いのも特徴です。

マラマラに滞在するならココ!

MalaMala Rattray’s Camp マラマラ・ラットレイズ・キャンプ

MalaMala Sable Camp マラマラ・サブレ・キャンプ

MalaMala Camp マラマラ・キャンプ

〜アクセス方法〜

(2019年8月時点 *フライトなどは変更される可能性もあるので随時確認をおすすめします)

マラマラ野生動物保護区は、クルーガー国立公園に隣接するサビサンズ野生動物保護区内にあります。保護区へは空路と道路でのアクセスが可能です。

陸路
🚗ダーバン-マラマラから車で10時間
🚗クルーガームプマランガ空港から車で2時間
🚗ハイジービューから車で90分
🚗ヨハネスブルグから車で5時間30分。

【ヨハネスブルグ/プレトリアから向かう場合】
N12 / N4でネルスプロイトへ→R40をヘイジービュー方面へ→ヘイジービューに到着したら、R536をポールクルーガーゲート方面へ→37.5km直進→ マラマラゲームリザーブの標識で左折。キャンプの標識に従い、砂利道を29 km(18マイル)ほどドライブ。

*ゲート閉館時間の少なくとも90分前に到着予定時刻をリザーブに通知することをお勧めします。
*マラマラキャンプにはガソリンスタンドがなく、最寄りのガソリンスタンドはヘイジービューになります。
*サビサンズ野生動物保護区への入場には、入場料( 支払いは現金のみ)がかかります。

空路
国内チャーター便もしくは、 複数の航空会社で国内線が就航しています。
✈ SAエアリンク(スククザとネルスプリュイトへの便)
✈ フェデラルエア(タンボ国際空港からマラマラ飛行場まで毎日2便あり)
✈ ヨハネスブルグとケープタウンからクルーガームプマランガ国際空港(KMIA)へ。(Airlink、SA Expressで就航)
✈ ヨハネスブルグまたは南アフリカ周辺の空港より、プライベートチャーターも手配可能。ゲストのニーズに合わせて柔軟に飛行時間が調整できるため予算があり効率よく旅行したい方におすすめです 。

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