アラブの魅惑チュニジア
美しき地中海、悠久のサハラ砂漠、
迷路のようなメディナ、北アフリカの「素敵」を体現した国!
正式名称 | チュニジア共和国 / Al Jumhuriya Al Tunisia(Republic of Tunisia) |
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公用語 | アラビア語、フランス語 |
首都 | チュニス |
宗教 | イスラム教スンニ派(ごく少数だがユダヤ教、イスラム教シーア派、キリスト教も信仰されている) |
日本との時差 | -8時間 |
通貨 | TND(チュニジア・ディナール) |
気候
チュニジアは、地中海に面した北部、砂漠地帯南部、内陸中部の3つに分けることができます。それぞれの地域によって気候が大きく異なります。日本のように四季があり、冬の山岳部では稀に積雪も見られます。地域にもよりますが、1年中暑いわけではなく、夏でも朝晩は冷え込むことがあるため、年間を通して羽織物を持っていると良いでしょう。
地中海沿岸部
首都チュニスなど地中海沿岸北部・東部は、地中海性気候で年間を通して比較的温暖です。夏は暑く乾燥し、最高気温が40℃を超えることもありますが、冬は東京の冬よりも暖かくて過ごしやすいです。最も寒い時期が12〜2月。平均気温は12℃前後。7・8月は最も暑い夏です。 年間を通じて降水量が少なく、6〜8月は乾燥しています。
内陸中部
内陸中部は1日の気温差が激しい大陸性気候です。乾燥し、日中は暖かく日差しが強いです。乾燥した大気で朝晩冷え込み、特に冬の夜は最低気温が氷点下に達することもあります。防寒具は必須です。乾燥しているため比較的過ごしやすいですが、南部サハラ砂漠に近づくにつれて暑さは厳しくなります。
南部砂漠地帯
サハラ砂漠が広がる内陸部から南部砂漠地帯ではほとんど雨は降らず、夏は最高気温が50℃を超えることもあります。
旅行シーズン
Photo Garelly
チュニジアの見どころ
7世紀半ばから約 800 年に及ぶアラブ支配のもと、エキゾチックな文化が育まれたチュニジア。独特の複雑に入り組んだ迷宮のようなメディナ(旧市街)へ迷い込めば、アラブ雑貨や異国情緒豊かな香りに魅了されます。地中海リゾートのシーサイドでは、心地よい海風とミントティーを味わってみたり、壮大な世界遺産を巡れば、いにしえの歴史ロマンを感じることでしょう。黄金に輝く悠久のサハラ砂漠では、ラクダに揺られキャメルライド体験もできます。 地中海とアラブ世界、アフリカ文化が交わう国チュニジア。ここには「ステキ」が沢山詰まっています。
チュニス近郊・地中海沿岸部
チュニスは地中海に面した国内最大の都市で、ヨーロッパとアフリカの重要な中継地点として発展しました。チュニスの街はイスラム統治時代に発展した旧市街と、フランス植民地時代に急成長した新市街があり、複雑な歴史背景から、中東やトルコ、ヨーロッパの影響が伺える建築様式を見ることができます。
チュニス旧市街(メディナ)は、1979年世界遺産に登録されました。メディナの正面玄関「フランス門」からメディナの中心にある巨大な「グランド・モスク」に向かう「ジャマー・エズ・ジトゥナ通り」を辿れば、土産物店やカフェなどの露天で賑わう姿を見ることができます。チュニス湾には高級リゾートホテルが立ち並び、イタリアに近いことから、ヨーロッパ観光客のバカンス地としても人気があります。
首都チュニスから北東へ約20km。断崖の上から、カルタゴとチュニス湾を見下ろすことができ、その美しい風景で有名です。アラブ建築、アンダルシア建築が融合した、白壁に鮮やかな青い扉の家屋が特徴的です。曲がりくねった小路が散らばり、散策するだけでも絵になる街です。
「サヘル地方の真珠」と称されるビーチリゾートです。スースはヨーロッパから気軽に来れるビーチリゾートとして人気です。メディナ(旧市街)が世界遺産に登録されています。
陶器の町として有名です。チュニスから車で約1時間半、ハマメットからは15分の海辺の町です。青い海、白い浜辺が続くナブールは、夏場でも周辺地域に比べてビーチが混み合うことがないので、穴場的存在。陶器探しとビーチが魅力の町です。
チュニス郊外にあるカルタゴは、その昔、ローマ文明を脅かしたカルタゴ文明の中心地として栄えていました。世界遺産に登録されているカルタゴ・ローマ文明の遺跡を見ることができます。紀元前814年、フェニキア女王エリッサにより建設されたカルタゴは、地中海交易の寄港地として栄えました。近年は首都チュニス郊外の高級住宅地としても知られています。
チュニジア北部
世界遺産の聖都として有名なケロアン。首都チュニスより真南に位置します。北アフリカにおけるイスラム発祥の地として、イスラム教徒にとって重要な巡礼地の一つです。イスラム教では、サウジアラビアのメッカとメディナ、イスラエルのエルサレムに次ぐ第4の聖地とされ、ケロアンにはたくさんのモスクがあります。
ローマ帝国が遺したアフリカ最大規模の都市遺跡があることで有名です。当時このあたりには1万人ほどの人が住んでいました。チュニジアにある遺跡の中で最も保存状態が良く、紀元前4世紀の物とは思えない圧巻のスケールと景色を見ることができます。遺跡群は、600mほどある見晴らしの良い小高い丘の上にたたずみ、ローマ時代に建設された野外劇場や神殿、公共浴場などの遺跡を見学することができます。主要都市からの交通手段がなくアクセスしにくいため、レンタカーをするか、日帰りツアーなどに参加するのがおすすめです。
ローマのコロッセウムとカプア遺跡に次ぐ世界第三位、アフリカ最大の円形闘技場です。保存状態の良さから1979年に世界遺産に登録されました。エル・ジェムはその昔カルタゴに支配され、オリーブ油の交易地として栄えました。その後、ローマ帝国に征服され、街並みはローマ風に作り変えられました。この円形闘技場も、アフリカ総督だったローマ皇帝ゴルディアヌス1世の命令により建設されたものです。
チュニジア南部
トルーズは、チュニジア最大の塩湖「ジェリド湖」の北岸に位置します。南にはサハラ砂漠が広がり、砂漠の入り口に位置するオアシスの町です。うす茶色のレンガで装飾された建築が並ぶ古い町並みはとてもエキゾチック。ナツメヤシの森の恵みにより、デーツ産業が盛んです。空港があることから、サハラ砂漠へのツアーやジェリド湖のアクセス拠点になっています。
アルジェリアとの国境付近、チュニジア最南端に位置するオアシスの町です。砂漠散策やキャメルライド、四輪バギーなど、砂漠ならではのアクティビティーをお手軽に楽しめるスポットとして人気です。
穴居住宅で有名なマトマタ。地面に巨大な穴が開いており、そこを穴居住宅とされる空間を見学することができます。もともとはベルベル人が12~13世紀に侵攻してきたアラブ人から身を守るために建設した居住様式で、今もなおそこに暮らす人は少なくありません。地下は、乾燥地帯の急激な気候変化や強い日差しを避けるのに都合がよく、保温性にも優れているので冬も過ごしやすいと言われています。穴居住宅をホテルに改装したシディ・ドリス・ホテルは、映画スター・ウォーズのロケ地としても有名で、ルーク・スカイウォーカーの家として映画に登場しました。
サハラ砂漠の中に位置するオアシスの村。クサールとは、ローマ時代の要塞状住居跡の意味で、その名の通り、「クサール」が残されています。砂丘散策ができる拠点地として有名。ラクダや馬に乗って悠久のサハラ砂漠を楽しむことができます。
スターウォーズ:エピソード1のロケ地になったことで有名です。