オンリーワンのツアーは、ドライバーやガイドへのチップは料金に含まれていません。
なぜかというと、チップは相手に対して自分の感謝の気持ちを表すものであり、強制ではないからです。しかし、アフリカ諸国はヨーロッパからの植民地が多くチップ文化が根付いているので、チップはマナーでもあります。

とは言っても、日本にはチップの習慣がないので渡すタイミングや金額について迷ってしまいますよね。そこで今回は、チップについてのポイントを紹介します。

①チップの金額について
一番悩むところかと思います。チップはあくまで受けたサービスの質の評価や感謝の気持ちを表すものです。ロッジによっては、お部屋のパンフレットにチップの目安が記載していることもあります。参加の人数や、所要時間にもより金額は少し異なりますが、下記を目安にどうぞ。金額は一人当たりで通貨は米ドルです。

ホテルなどのポーター *1USD
チェックイン、チェックアウトの際、カバン1つにつき。
お部屋についた際は、受付への電話の仕方、金庫の位置などお部屋の説明を聞きましょう。

この時に疑問点や足りない物についてはリクエストしましょう。

空港からホテルの送迎ドライバー *3〜5USD
走る距離や乗車人数によって金額は調整してください。

ガイド兼ドライバー *1日当たり20ドル
一生懸命動物を探してくれた。見たい動物が見れた!などサービスを判断して金額を決めましょう。

トラッカー *1日当たり7ドル
南アフリカの私営保護区でサファリをする場合、ガイドと別にトラッカーが付くことがあります。トラッカーは車の先頭に座り、動物の足跡や茂みに隠れた動物を探します。

レストランやバー *注文した金額の10%が目安です。
お店によっては、レシートに既にService chargeとして含まれていることもあるので確認しましょう。
含まれている場合は、追加でチップの支払いは不要です。

チップを含めて支払い時にお釣りがいらない場合は、
「I don’t need change.Thank you /お釣りはいりません。ありがとう」と言って渡しましょう。

小銭がない場合は一度代金を支払い、戻ってきたお釣りを調整して、チップは伝票に挟んで置いていきます。

ロッジなどによっては、宿泊先の部屋番号を伝えチェックアウト時に最後にまとめて支払いも可能です。その場合、レストランで食事をした時は伝票にサインが必要です。
時々レシートに空欄となって、TipやGratuityという項目がありますが、サービスチャージが入っていない場合は、
そこにチップの金額を記入します。

ロッジやキャンプの従業員へのチップ *金額は自分で決めましょう
受付の横や最終日のロビーにTip Box/チップボックスが用意されています。お部屋のベッドメイキング、困った時に助けてくれた、ご飯が美味しかったなど滞在中に関わったスタッフへのチップです。
キャンプでテントタイプに宿泊の場合、スタッフとの距離が近くなります。目にすることがなくても、実は予想以上に多くの人が関わっています。マネージャー、シャワーの温かいお湯を用意してくれる人、セキリティーを務めるマサイ族、裏方で働くシェフ、お部屋や施設を掃除する人など沢山の人達によって心地よい滞在が作られています。

②渡すタイミング
空港送迎のドライバーやポーターへ渡す時は、サービスの最後に「Thank you」と言って握手をする手に予めお札をたたんで握っておき、相手の手を握る瞬間に手渡すとスムーズです。
事前にお札を細かくしておき、移動中の車の中でポケットに入れて準備しておくと渡す際にドギマギしません。

サファリのガイド兼ドライバー
通常、ツアー中はずっと同じガイドが担当します。その際は、最終日にまとめて渡しましょう。手紙を添えて、可愛い封筒に入れて手渡したり、余った日本のお菓子やキーホルダーなどもプレゼントすると喜ばれます。
同じガイドが担当するか分からない場合は、ツアーの初めに確認し最終日はいつなのか、どのタイミングでお別れするのか確認しておきましょう。

③チップの通貨は?
基本的には米ドルで構いません。しかし、現地の人の両替する手間や手数料を考えると現地通貨で渡す方が相手にはありがたいでしょう。
意外にチップを渡す場面は多いので、1ドル、5ドル、10ドルなど細かく両替しておくと便利です。
高級ロッジなどであれば、チェックアウト時にクレジットカードでチップを払えることもあります。

チップは渡す方も渡される側も、気持ちよくスマートに行いたいですね。チップは、少ないお給料で働く現地人の助けやモチベーションとなります。チップの習慣に慣れてくると、旅はより楽しく快適になるでしょう。