こんにちは!OnlyOneAfricaの中島です。ケニアでのインターンも遂に最終日となりました。この4ヶ月を思い返すと毎日が新しい発見の連続で、とても充実した時間を過ごすことができました。
その中でも特に素晴らしい体験だと感じるのが、2か月ほど住み込みで準備に携わっていたマサイマラのテントロッジ “Lion’s Cradle”で過ごした日々です。
Lion’s Cradle
”Lion’s Cradle” は、Lemek conservancy(レメック自然保護区)に位置するテントロッジで、サバンナの中なのに柵に覆われておらず、まさに自然と調和した体験ができることが特徴です。起きてテントを開けたらキリンが歩いていたり、ランチを食べていたらゾウが現れたり、、
柵が無いという特色ゆえ、夜になると動物の鳴き声がテントのすぐ近くまで近づいてきます。初めて泊まった夜は、なんとなく外を覗いたら巨大なカバがすぐ近くを歩いているのを見てとんでもなく驚いたのを覚えています。ライオンの唸り声やハイエナの甲高い声、カバが逃げる鳴き声など、毎晩を野生動物と共に過ごす日々でした。ハイエナ数十匹がカバに群がっていた夜や、ライオンがカバを殺した朝の鳴き声は本当に強烈でした、、笑
テントロッジといっても客室は素敵な内観で、大自然の奥地でラグジュアリーな滞在をすることができます。
2か月間を振り返り、ここでの暮らしで印象的だった個人的ハイライトを3つご紹介します。
1. 人生で一番感動した空
え、ただの空で感動したの?と思うかもしれませんが、自分でもびっくりするくらい心が動かされました。もともとケニアは空が美しいのですが、、
夕焼けの時間帯にキャンプから10分ほど車を走らせると、ずーーっと遠くまでサバンナが広がる、一望千里のサンダウナーを楽しむことができます。
この景色に僕は心を奪われました。信じられないくらい空が近く、低く感じて、沈んでいく太陽に向かって美しいグラデーションを描き、近くを歩く動物の鳴き声だけが響く空間。こんなに雄大な景色を一人占めしてしまっていいのか分からなくなるくらい、大きな大きな自然が小さく佇む僕を温かく包み込んでいました。ぼーっと空に見惚れているとあっという間に日は沈みます。技術が進んだ現代の中で空を見るだけで満足できる自分に安心しました(?)
標高が高いからなのか、赤道直下だからなのか、理由はわからないですがケニアにいると空に感動する機会がとても多いです。何気なく撮った写真の背景の空が美しすぎて消せなくなることもたくさん、、
2. 弱肉強食の世界
ここで暮らしていると、「近くでカバがライオンに殺されたらしい」「ヒョウがガゼルを狩ったらしい」「ライオンに殺されたハイエナをハイエナが食べてた」という情報が数日に1回のペースで入ってきます。
中でもライオンに狩られたカバはテントから近かったため何度も見に行くことができ、巨大なカバの体が日を追うごとに消えていく様子を見ることができました。
早朝にライオンに襲われたカバは、昼過ぎには既に頭部が無くなっており、ハエが集り始めていました。
翌朝にはなんとハイエナの死体が!おこぼれを貰おうとしたハイエナがライオンに殺されてしまったそうです。そしてそのハイエナを食べるハイエナ、、、ジャッカルも肉の匂いにつられて食べに来ていました。ライオンが寝ている間はハイエナが思う存分食べに来れるご馳走タイムです。カバの体に潜り込んで内臓を貪っていました。腐敗臭が凄まじく、初日ほど近くには寄れませんでした。
そしてその2日後には、、カバの肉は完全に消え去り、頭蓋骨と背骨、そして絨毯のように広がった皮膚だけが残っていました。骨を折ってぼりぼり食べ、皮膚も凄い勢いで食べています。ハイエナが「サバンナの掃除屋」と呼ばれる理由がよくわかりました。ここまで綺麗に完食してもらえたら食べられる側も悔いが残らなそう。
そんな弱肉強食の世界を間近で感じられる、非日常の連続でした。
3.マサイ族との暮らし
マサイマラは、その名前にもある通りマサイ族の土地です。スタッフにはマサイ族が多く、一緒に働き暮らしているうちに気が付けば家族のような存在になっていました。
深く入り込むほど、彼らの伝統を守る姿勢に感銘を受けます。年々観光業との協力が求められる中、自分たちの暮らしをできる限り守り続けています。
牛と土地を財産として小さい頃から人生の基盤を整え、屠殺したての家畜の血を飲み、激痛の割礼に耐え、腕に焼印を付け、、
そして僕はマサイネーム ”Oloshipa” 「常に幸せな人」という名前を頂きました笑
一度彼らのマサイダンスを見せてもらったことがあります。伝統衣装に身を包み、いつもの温かい姿とは全く違う、汗を流しながら全力で踊る敬虔な姿は胸を打ちました。家族のようだけど、自分とは全く違う文化の遠い存在なのを改めて実感。自分の民族に誇りを持つ姿が本当にかっこいい。
2か月という短い間の生活でしたが、また必ず彼らに会いに戻ってこようと決めました。
以上、Lion’s Cradleでの暮らしの紹介でした。サバンナの中のキャンプで唯一の外国人として暮らすことは大変なこともありましたが、記憶に残る素敵な体験をすることができました。
是非皆さんもケニアのマサイマラで、自然を肌で感じられる非日常の世界をお楽しみください!OnlyOneAfricaでは日本語を話す専属のドライバーでのツアーをご用意しております。