ケニアには42の民族があり、公用語としてスワヒリ語や英語が話されています。また民族間では独自の言語が話され、その数は60以上にも及ぶ多民族国家です。ケニアの民族というと日本では「マサイ族」が最も有名ですね。垂直に高く跳ぶ「マサイジャンプ」やライオンを狩る人々としてテレビで取り上げられることも多いようです。

マサイ族はケニア南部からタンザニアの北部一帯の先住民で、元々は牛・羊・ヤギなどの家畜の遊牧をしながら暮らす遊牧民でした。しかし、現在は都市に移動し普通の生活を送っている人や自然保護区・国立公園の中に定住し、観光業やガイドなどによって生計を立てる人が多くなっています。

あの有名なマサイジャンプを見たり、彼らの生活や文化を知るにはケニアやタンザニアでマサイ村のツアーに参加しましょう。村の訪問は1時間ほどで、原始的な火起こしのデモンストレーションやマサイの女性達が歌を披露してくれます。また実際にマサイが生活している家の内部や集落の様子を見学して元気いっぱいに遊ぶ子供たちと交流します。

色鮮やかなシュカと呼ばれる布を身にまとい、手の込んだビーズの装飾品をまとったマサイの勇ましい姿からは人間の本来の美しさ、強さを感じます。彼らの歌やジャンプは、エネルギーに満ちあふれていて圧倒的な迫力です!マサイの生活はとてもシンプルで、彼らの穏やかな表情や生き方を見ていると普段とは違った視点でいろいろと考えさせられます。


マサイの人達は明るくフレンドリーです。耳の飾りをとって大きな穴を見せてくれました。引っ張っても大丈夫だよ! と耳をグイグイ引っ張って、ニコニコ笑うお茶目な面も。最近のマサイの若者は耳に穴をあけたり、顔に焼印をすることはなくなってきました。昔は教育を受けないマサイの子供が多かったそうですが、最近は教育の重要性に気づき学校に通う子供が多く、伝統的なマサイの生活スタイルも年々変わってきています。