コトヌー到着
国際線でコトヌーへ到着。市内の指定ホテルにチェックインし、初日は終日フリータイム。ゆっくりとお過ごしいただき翌日からのツアーに備えます。

コトヌー／ガンヴィ

ホテルで朝食後、西アフリカ最大の市場として知られるコトヌーの中央市場、ダントクパを訪れます。この市場では、コトヌーの様々な民族が集まり、多様な商品が並びます。特に興味深いのは、共産主義時代からのモニュメント近くのフェティッシュ・エリアです。

その後、コトヌーから北に移動し、ボートで「アフリカのベニス」とも称されるガンヴィエへ向かいます。この湖畔の町は、人口約6万人で、16世紀に奴隷貿易から逃れたトフィ族の避難所として設立されました。運河を航行しながら、住民の日常生活を間近に観察することができます。

ツアー後、コトヌーのホテルへお送りします。

ポルトノボへ

朝食後、ポルトノボへ出発。約1時間のドライブ後、ポルトガル人によって15世紀に建設された歴史的な都市、ポルトノボに到着します。ポルトノボはベナンの政治的首都であり、その旧市街には様々な時代の建物が点在しています。これらの建物は保存状態が良くない場合もありますが、街の歴史を垣間見ることができる貴重な存在です。

ポルトノボでの散策では、コロニアル地区と中央市場を訪れます。特に注目すべきは、純粋なアフロ・ブラジル様式のモスクで、その美しい建築は訪問者の目を引きます。ポルトノボの主な民族はヨルバ人であり、彼らの間でブードゥー教やオリクサ教の神々が崇拝されていることも見逃せません。この日の旅は、ベナンの文化と歴史の深さを感じることができるでしょう。

オニグボロ／コヴェ

朝食後、北に向かって車を走らせ、ベナンで最も魅力的な民族の居住区の一つであるオニグボロ村へ向かいます。オニグボロ村では、「イジェ」と呼ばれるホリ族が暮らしています。彼らは伝統的なアフリカの宗教を維持し、刺青や体の傷跡を通じてその伝統を体現しています。村の探索のために、野原や小さな神聖な森をハイキングする機会があります。

このツアーでは、ガイドが各氏族の長とのコミュニケーションをサポートし、西洋の影響から守られてきた先祖伝来の伝統の世界を体験することができます。この日の旅の締めくくりには、ベニン初のヨルバの町として知られるケトゥを訪れます。その後コヴェへ移動し、ホテルへお送りします。

コヴェ／民族訪問

朝食後、バナメ村へ向かいます。そこからアゴンリンの丘へ。この地では、フォンアンゴリとフラニの生活様式について学びます。フォン・アゴンリンはダホメーとも呼ばれ、ベナンの主要民族です。彼らは17世紀に最も強力な王国の一つとして名を馳せ、奴隷貿易に積極的でした。現在もブードゥー教の要素を守り続けています。

フラニ族やムボロ族は、イスラム教の影響を受けながらも、顔のタトゥーなどの伝統を維持しています。この日は、伝統的なフォン族の村を訪れ、村の住人と共に過ごします。その後、遊牧民であるフラ族のキャンプを訪れます。ここでは、家畜や移動牧畜、美への崇拝を特徴とする彼らの生活様式について学びます。男性も女性も、魅力的な髪型、帽子、タトゥーを身につけていることで知られています。

ツアー後、コヴェのホテルへお送りします。

ダッサ・ゾウメ

ダッサへ向かいます。途中、パヌイニャン村に立ち寄ります。ここは女性たちがガリやタピオカの生産をすることで有名な農村地帯です。キャッサバから作られた製品は地元食文化において重要な食材です。

ダッサに到着。41の丘がある特徴的な街です。各丘にはブードゥー教の寺院があり、これらは王族の葬儀や様々な儀式、セレモニーに使用されています。ダッサはヨルバの国の中心地であり、オリクサの伝統が今も強く残っている場所です。この地域を訪れることで、ヨルバの文化や信仰に深く触れることができるでしょう。

サヴァルー／アボメイ

サヴァルーへ向かい、アニミズムの巡礼地の一つを訪れます。ここでは、王宮を訪問し、地元の首長に会うことができます。王宮の近くには、ブードゥー教の神々が描かれた小さな寺院があり、家族の肖像画が飾られています。宗教と文化が、この地域でいかに密着しているのかを感じさせる体験となることでしょう。

サヴァルー訪問後、アボメイを目指して国の南部に向かいます。16世紀から17世紀にかけて、最も重要な都市の一つとされていた都市、アボメイの支配者は、奴隷貿易によって莫大な富を築きました。

アボメイでは王宮や美術・歴史博物館を見学します。これらのユネスコ文化遺産を通じて、豊かな歴史と文化に触れることができます。夜は街を散策し、アボメイの生活に溶け込む貴重な時間を過ごします。ツアー後、ホテルへお送りします。

アボメイ／ボパ／ポソトメ

ボパの伝統的な漁村へと向かいます。ここでは、「ヘヴィオソ」―嵐の神聖性を司る有名な司祭に会うことができます。司祭の祈りの場と、その神秘的なシンボルやお守りを訪れる機会があります。運が良ければ、特別な儀式に参加する幸運にも恵まれるかもしれません。

その後、ポソトメという近隣の町へと向かい、魅力的なホテルでの宿泊を予定しています。この地での体験は、ベナンの伝統的な信仰と文化をより身近に感じる機会を提供します。

セ／コム／グランド・ポポ

沿岸へ向けて出発し、途中、セの町に立ち寄ります。この町は女性たちが陶器製造をすることで知られており、彼女たちが作る陶器の生産現場を訪問することができます。独特の技術を持つ家族経営の仕事場で、その手仕事の技術を間近で見学します。

次に、コムの町を訪れます。市場には、20年以上この地域に住むトーゴ族の住民たちが集まり、独特な雰囲気を醸し出しています。コムでの訪問後、グラン・ポポというコロニアルスタイルの漁村に到着。歴史ある建築物を見学した後、ビーチやホテルのプールでリラックスしてお過ごしください。この日は、ベナンの伝統と現代生活の融合を肌で感じる日となります。

ウィダ

グランド・ポポを出発し、ウイダへと向かいます。ウイダは、14世紀から19世紀にかけて、ブラック・アフリカの主要な貿易港であり、奴隷港としての歴史を持つ街です。ここでは、ポルトガルの要塞や奴隷の道、アフロ・ブラジリアンの家々、ブードゥー教の神々の聖なる森、ニシキヘビの神殿など、数多くの見所があります。これらはユネスコの世界遺産候補地としても知られています。

ウイダはブードゥー教の精神的な中心地でもあります。特に毎年1月10日には、1993年以来続く伝統的なブードゥー教の祭りが開催されます。この祭りでは、精霊と動物が生と死をつなぐ役割を果たし、訪れる人々に深い印象を与えるイベントです。ウイダの訪問は、この地域の歴史と文化を深く理解するための重要な機会となります。

ウィダ／コトヌー／ご出国
ウイダでの最終日、漁師たちが通る道をたどりながらコトヌーへと向かいます。コトヌーに到着後は、地元の手工芸品市場を訪れます。市場では、色とりどりの手工芸品を見て回り、記念品やお土産を選ぶ時間があります。市場での買い物を楽しんだ後、空港へ移動します。そこから国際線に搭乗し、この記憶に残るベナン旅行の幕を閉じます。

この日は、ベナンの伝統的な文化と現代の生活が交差する様子を体感し、旅の素晴らしい思い出を家に持ち帰る機会となります。