ブードゥー教発祥の地、数々の民族が織りなす文化ベナン

正式名称 ベナン共和国 / Republic of Benin
公用語 フランス語
首都 ポルトノボ
宗教 イスラム教、カトリック、プロテスタント、ブードゥー教、その他キリスト教、その他伝統的宗教
日本との時差 -8時間
通貨 CFA(セーファーフラン)
  • ベナン共和国は、西アフリカのギニア湾に面し、南北に細長い国です。かつてダホメ王国として奴隷貿易で栄えていました。現在の主要産業は綿花を中心とした農業とサービス業です。近年は、観光に力を入れており、各国からの観光客が増えています。

  • 46の民族が存在しており、それぞれの民族が独自の儀式を行っています。公用語はフランス語ですが、フォン語、ヨルバ語、アジャ語、バリバ語など各民族でそれぞれの言語が話されています。

  • ブードゥー教は、全世界で約5000万人が信仰しているといわれるベナン発祥の宗教です。動物の血・骨・毛などを用いて呪術を行っています。

気候

ベナンは地方によって気候が異なります。北部はステップ気候、中部はサバナ気候で空気が乾燥しています。首都のポルトノボなど主要な都市は南部に集中しています。11月~2月が乾季に当たり、南部の海岸沿いは湿度が低くカラッとした比較的過ごしやすい季節となります。

南部は過ごしやすい気候です。気温はあがりますが、カラッと晴れた日が続きます。おすすめの旅行シーズンはこの時期です。
一方で2月から5月にかけてパンジャリ国立公園がある北部は最高気温45度に達することもあります。

雨季にあたります。気温は乾季よりも低く、南部では朝晩が日本の秋くらい涼しくなることもあります。降水量が多い日には、道路に水があふれ、通行止めになる可能性があります。

Photo Garelly

ガボンの見どころ

アボメイ

アボメイの王宮群は、17世紀から19世紀にかけて現在のベナンにあったダホメ王国の王宮です。歴代の12人の王たちが築き上げましたが、全体が現存しているのは2つの王宮のみです。奴隷貿易で栄え、中央集権的な権勢を誇った王たちの負の歴史を伝える重要な建築物で、世界遺産に登録されています。

ガンビエ

経済首都コトヌー近郊、ノコウエ湖の湖上に4万5千人が暮らす水上集落。アフリカ最大の水上都市であり、アフリカのヴェネツィアとも呼ばれています。家だけではなく、学校、警察、病院、銀行すべてが水上にあり、すべての移動は舟で行います。奴隷貿易が行われていた時代に、奴隷になるのを逃れようとした人々が作ったと言われています。

パンジャリ国立公園

ベナン2つ目の世界遺産。自然豊かなパンジャリ国立公園では、ゾウやライオンなど数多くの大型哺乳類、爬虫類、鳥類が生息しています。2 – 5月には渡り鳥が飛来します。ツアーガイド付きのドライブサファリやウォーキングサファリが楽しめます。

ウィダ

ブードゥー教の聖地。ベナンの国教であるヴォドン(ブードゥー教)は、ダホメ王国時代のフォン人によって成立したベナンが発祥の宗教です。奴隷貿易が行われていた時代には、ベナンや周辺の地域から多くの奴隷がここから北アメリカやカリブ諸島、ブラジルなどに連れていかれ、奴隷貿易港として使われていました。こうしてアフリカから持ち込まれた宗教観念が、ハイチにてブードゥー教へと発展し、キューバ、ブラジル、北アメリカなどに広がっていったと言われています。ベナンの奴隷貿易の歴史を学ぶためには訪れたい場所の一つです。

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